《君たちはどういきるか》

貧困、いじめ、勇気、学問…。今も昔も変わらないテーマに、人間としてどう向き合うべきか。時代を超えた名著、新装版で再び。

勇ましい友

コペル君は投票用紙を前にしたまま、まだ、誰にしようか迷っていましたが、ふと、さっきの電信が当人の浦川君のところにまわってゆくことに考えつきました。アブラゲというあだ名が誰のことか、まだ気がついていない浦川君はあの電信を見て、まごつくにきまっています。　　「そうだ。そのまごつくところを見てやれというのが、山口の連中の計画にはいっているんだ」と、コペル君は気がつきました。　

それで、顔をあげて、さっきの電信の行方を目で追っかけました。小さな紙は、もう、浦川君の二、三人前までまわってきていました。そして、コペル君が見ているうちに、浦川君の手に渡りました。コペル君の席は教室の後の方にありましたから、電信を受けとった浦川君が、どんな顔をしたかは見えませんでしたが、はたして訳が分からないと見えて、浦川君がちょっと小首をかしげに様子はわかりません。

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04.17早读 | 君たちはどういきるか-勇ましい友 （19）——小迷老师

04.10早读 | 君たちはどういきるか-勇ましい友 （18）——小迷老师

04.03早读 | 君たちはどういきるか-勇ましい友 （17）——小迷老师

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初声日语｜认真教日语

排版：御子